島根大学「プロジェクト研究推進機構」特別研究部門

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2011年度


<オープンソース・ソフトウェアに関する技術研究>

■オープンソース、プログラミング言語Rubyの開発支援 Rubyの開発者・まつもとゆきひろ客員教授の指導の下に構築したRubyの高度化・安定化およびマルチプラットフォームでの動作確認のためのテストベッド環境の構築と運用を行った。

■オープンソースの開発と公開・運用支援 島根大学で開発・オープンソース化されている「発達障害の診断ツール」や「評価情報データベース」の運用に続いて、「地域SNSシステム(OPAL:Open Source Project associated with Local SNS)の開発」を行いオープンソース化した。これらのシステムは引き続きコミュニティを中心に改善とバージョン管理が行われている。      

また、情報分野シーズ発表を通じた成果として「対話型システムにおけるRubyの活用」、「Ruby on Railsを用いた高圧縮・高セキュリティ確保による低負荷で安全な情報管理ツールの開発」などを行い、Ruby、オープンソースによるシステムの開発を地域の産官学の連携によって進めた。 これらの研究成果は【RubyWorld Conference 2011】において発表された。

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島大セッション

【RubyWorld Conference 2011を開催】

2011年9月5日(月)、6日(火)の両日に開催されたRubyWorld Conference 2011を財団法人Rubyアソシエーション、島根県、松江市などと共催した。
Conferenceは今年で3回目となりますが、今年も2日間でのべ929人が来場し、大盛況に終わった。
関連記事

島根大学としては5日(月)に『島根大学におけるRuby、OSS研究成果の紹介』のセッションを行い、プロジェクトの研究テーマをそれぞれ発表した。
■平川正人 (島根大学総合理工学部・教授)
対話型システムにおけるRubyの活用
■六井淳 (島根大学総合理工学部・講師)
Ruby on Railsを用いた高圧縮・高セキュリティ確保による低負荷で安全な情報管理ツールの開発
■縄手雅彦 (島根大学総合理工学部・教授)
Rubyで作成した音読・音韻検査ELCの紹介ー読み障害の早期発見のためにー
■野田哲夫 (島根大学・教授)・ 永田亮 (島根県立情報科学高校・教論)
Rubyのアプリケーションのためのテストべッドサーバの概要と活用方

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<オープンソースに関する産業組織研究>

■オープンソース開発スタイルのモデル分析構築 Rubyの地域産業振興に果たす役割についての実証的研究としてRubyやRuby on Railsの生産性の実証研究を進め、その生産性の高さを計量的に実証するとともに成果は国内外の学会で報告し、高い評価を得た。

また、マクロ経済成長モデルにおけるオープンソースを含めたソフトウェア生産性の研究、地域経済とを連関させる研究を進めた。  

■オープンソースライセンスの研究  
オープンソースライセンシスによるビジネスモデルや経営戦略の研究を、社団法人オープンソースライセンス研究所と協力して進め、島根大学において【オープンソースライセンス研究セミナー】を開催した。  

■オープンソースの国際的共同研究体制の構築 海外の産官学のオープンソース・ソフトウェアの研究機関との連携、人材の相互交流を引き続き進め、国際的なオープンソースカンファレンスの開催の一翼を担った。この過程を通じて国内外、特にアジアの研究における島根大学のプレゼンスを高めた。

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【日本社会情報学会合同研究大会での報告】

9月9日、10日と静岡大学で開催された日本社会情報学会合同研究大会 において谷花研究員が 「情報サービス産業におけるオープンイノベーションと生産性の研究」 を報告した。

同内容は10月1日(土)に開催されたオープンソースカンファレンス広島や 11月19日(土)に開催されたオープンソースカンファレンス Tokyo/Fallでも報告され 情報サービス産業=ソフトウェアの開発におけるOSSの活用、ビジネス分野における 効果を経済学の観点から解説した。
島根大学での研究成果をコミュニティにも還元し、高い注目を集めた。

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韓国ワークショップ
【The Open Source Research Workshop in East Asia」(2nd)を開催】

昨年度島根大学でOpen Source Research Workshop in East Asia を主催したが、今年度は韓国、Seoulで9月24日(土)にKorean Society of Management Consulting、 徳成女子大學校と共催して「The Open Source Research Workshop in East Asia」(2nd)を開催した。
島根大学からは「Open Source Programming Language Ruby and Ruby City MATSUE Project」を報告した。

韓国ワークショップ2日本と韓国の他に、中華人民共和国、アイルランド、英国、ルーマニアのオープンソース研究者の 報告もあり、アジア地域の政府や産業界における多元的なオープンソースの導入と発達に関する 研究が発表され、活発な意見交換が行われた。

島根大学から始まったアジア地域におけるオープンソース研究者交流・協力を今後も継続して 行っていくことが確認された。

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【オープンソースカンファレンス2011 Hiroshimaでの報告】

 10月1日(土)、広島で開催されたオープンソースカンファレンス2011 Hiroshimaに参加し、谷花研究員が島根大学の研究成果である「情報サービス産業におけるオープンイノベーションと生産性の研究」をテーマに、野田教授が松江から島根、そして中国地方へと発展したRuby、OSSによる取組「Ruby City MatsueからRuby Region Chugokuへ」についての発表を行いました。 島根大学での研究成果、また産官学での取組の成果を示すことができた。

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【The Sixth International Conference on Software Engineering Advances, ICSEA 2011での報告】

10月にスペイン・バルセロナで開催された The Sixth International Conference on Software Engineering Advances に野田教授が参加し、RubyおよびRuby on Railsの生産性についての研究成果 Empirical Case Study of Measuring Productivity of Programming Language Ruby and Ruby on Rails を報告した。

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講演の様子【オープンソースカンファレンス島根 2011 の共催】

11月12日(土)に開催されたオープンソースカンファレンス島根 をオープンソースコミュニティとともに共催しました。 欧州のMoodleの専門家でオーストリア・ドナウ大学E-Learning Centerの Gerhard Schwed 所長を招聘し、前日(11/11)には本学でMoodleの導入を進めて います教育開発センターにおいてセンタースタッフと研究・意見交換会を行った。

12日のカンファレンスでは島根大学枠で、Gerhard Schwed 所長の講演 「オープンソースとe-Learning」 、 オープンソースライセンスの専門家Shane Coughlan氏(島根大学協力研究員)の講演 「The Evolution of FOSS Governance」 を行った。

島根大学での産学協同、国際協同研究をOSS e-Learning systemやライセンスの 分野でも進め、また公開・コミュニティへの還元を行うことができた。

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【中四商経学会第52回大会での報告】

12月17日(土)、香川大学で開催された中四商経学会第52回大会において谷花研究員が「地域における情報化の経済効果-島根県を例とした定量的把握-」を報告した。 島根県における情報化の経済効果について分析を行ったもので、情報通信資本の限界生産性および最適資本蓄積水準の観点から、島根県における経済振興に関して投入資本の選択および利活用が課題となることを明らかにしたものであった。

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【OSS Workshop at Hitotsubashi Universityでの報告】oss

2012年2月21日(火)一橋大学で開催された「OSS Workshop at Hitotsubashi University」に野田教授が参加した。

Workshopは2012年の秋にチュニジアで開催予定の「The 8th International Conference on Open Source Systems」に向けて日本国内からの発表を促進するものでもあり、国内のオープンソース研究者が集まりそれぞれの研究成果を発表・議論するものであった。

島根大学からはオープンソースライセンス戦略に関する研究成果でもある「Evolution of Business Strategy by Open Source License」(Open source license, typified 'Copyleft Stipulation', enables the collaborative development style of software production, and open source business model. On the other hand, it sometimes causes the situation where legal action may be pending. This conflict shows up as a new open source business strategy, collaboration of enterprises. This study sheds light on this theoretically and empirically.) について、島根大学の客員研究員でもあるShane Coughlan氏とともに報告をした。この研究成果は「The 8th International Conference on Open Source Systems」にも採択され、発表を行う予定である。

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【オープンソースライセンス研究セミナーの開催】

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2012年3月9日(金)に「オープンソース・ライセンシング研究」(オープンソース・ライセンスの論点整理・ライセンスビジネスモデルの提示)をテーマに、日本におけるオープンソースソフトウェアライセンスの基礎知識やOSSの活用方法、適正に利用するためのライセンスの研究を進めている社団法人オープンソースライセンス研究所と共催して「オープンソースライセンス研究セミナー」を開催した。

セミナーには学内外、県内外から70名の方々にご参加いただき、島根大学の「オープンソースライセンスによるビジネス戦略の展開」 の発表の他、オープンソースライセンス研究所によるソフトウェアライセンスの法的知識や企業のオープンソースライセンスビジネス戦略の講演もあり、オープンソースライセンスについての研究が深まると同時に今後の方向性も指し示すことになった。

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【中国・清華大学・公共管理学院での報告】 oss

2012年3月19日(月)、共同研究を進めている中国・清華大学・公共管理学院において島根大学でのオープンソースビジネスモデルに関する研究成果である「The Study of Open Innovation and the Development Style of Open Source」について、蔡麗明(人文社会科学研究科)が研究報告を行った。

中国でのオープンソース研究はまだ始まったばかりですが、オープンソースの採用自体は急速に進んでおり、今後の研究の進展が期待されます。なお第1回(2010年、島根大学)、第2回(2011年、韓国・徳成女子大學校)と続いてきたOpen Source Research Workshop in East Asiaは、第3回は2012年の秋に中国・清華大学で開催予定である。

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<オープンソースの研究成果を活かした教育>


島根大学総合科目「情報と地域」における講演

島根大学では2007年度よりオープンソースの技術的な知識と、社会的な位置づけ、産業としての可能性について各分野から幅広く学ぶこ とを目的とした総合科目「情報と地域‐オープンソースと地域振興」を開講している。2011年度も国内外からオープンソースの研究者をお招きして特別講義をしていただいた。

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【情報処理学会 コンピュータと教育研究会での報告】

12月18日(日)、島根大学で開催された「情報処理学会 コンピュータと教育研究会112回研究発表会」で高清水講師が「島根大学における教養科目としてのRubyプログラミング教育」をテーマに島根大学のRuby教育の成果発表を行った。

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【オープンソースカンファレンス2012 Tokyo/Springでの報告】

2012年3月16日(金)、オープンソースカンファレンス2012 Tokyo/Springに参加し、高清水講師が「Rubyプログラマー教育を始めるには 〜島根大学におけるRubyプログラミング教育をふまえて」をテーマに、島根大学のRuby教育の成果発表を行った。

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